不動産を売却する際、「いくらで売れるか(売却価格)」ばかりに注目してしまいがちですが、実は同じくらい重要なのが「いくらかかるか(費用)」です。
売却価格から、諸費用と税金を引いた金額が、最終的にあなたの手元に残るお金(手取り額)になります。 「思ったより手残りが少なかった…」と後悔しないために、あらかじめ必要なコストを把握しておきましょう。
売却時に必ずかかる「諸費用」
売却にかかる費用は、一般的に売却価格の3.5%〜4%程度と言われています。主な内訳は以下の通りです。
仲介手数料
不動産会社の成功報酬として支払う費用です。売却活動の広告費や人件費などもここに含まれます。 (計算式:売却価格 × 3% + 6万円 + 消費税) これが費用の大部分を占めますが、あくまで「成功報酬」なので、売却が成立しなければ支払う必要はありません。
※2024年7月の法改正により、売買価格が800万円以下の物件(低廉な空き家等)については、特例として最大33万円(税込)の仲介手数料が認められています。
印紙税(収入印紙)
売買契約書に貼付する印紙代です。売却金額によって異なりますが、一般的なマンション売却(1,000万円〜5,000万円)の場合、1万円または3万円(軽減税率適用時)となります。
登記費用(抵当権抹消など)
住宅ローンが残っている物件を売る場合、抵当権を消すための登記費用がかかります。司法書士への報酬を含めて、1.5万円〜3万円程度が目安です。
住宅ローン完済時の「抵当権抹消登記」に加え、登記上の住所と現住所が異なる場合は「住所変更登記」も必須です。これらを司法書士にまとめて依頼する場合、報酬はセット料金となることが一般的です。
- 登録免許税(税金):不動産1個につき1,000円(※手続きごとにそれぞれかかります)
- 司法書士報酬(目安):2つの手続きセットで 2万円~4.5万円程度
※2026年4月より住所変更登記が義務化され、放置すると過料(5万円以下)の対象となるため注意が必要です。
引っ越し・不用品処分費用
盲点になりがちなのが、不用品の処分費です。売却に伴い家具を廃棄する場合、量によっては数万円〜数十万円かかることもあります。
利益が出た場合にかかる「税金」
不動産を売って利益(譲渡所得)が出た場合にのみ、「譲渡所得税(所得税+住民税)」がかかります。 逆に言えば、買った時より安く売れて損失が出た場合は、この税金はかかりません。
- 短期譲渡所得(所有期間5年以下): 税率 39.63%
- 長期譲渡所得(所有期間5年超): 税率 20.315%
長く住んでいた家ほど、税金が安くなる仕組みになっています。
知っておきたい「3,000万円特別控除」
「家を売って利益が出たら、高い税金を払わなければいけないの?」と心配される方も多いですが、マイホーム(居住用財産)の売却には強力な特例があります。
それが「3,000万円の特別控除」です。 一定の要件を満たせば、売却益から最高3,000万円までを差し引くことができます。つまり、売却益が3,000万円以下であれば、税金はゼロになるという非常に大きなメリットがあります。
※この特例を使うには確定申告が必要です。
まとめ:事前に「手取り額」をシミュレーションしよう
「3,000万円で売れたから、3,000万円が使える」わけではありません。 住宅ローンの残債がある場合は、その返済に充てる資金計画も重要になります。
私たち株式会社andでは、査定の段階で「机上の査定額」だけでなく、「諸費用を引いた手取り概算額」もしっかりとシミュレーション表にしてご提示いたします。 お金の不安をクリアにして、安心して次のステップへ進みましょう。
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